絢爛豪華 祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』観てきました
2020年2月8日(土)初日、日生劇場で上演された
絢爛豪華祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』を観劇してきました★
知人にチケット受け渡したりしないといけなくてバタバタしていたからピンボケひどい(苦笑)。
20分間の休憩含め3時間35分の、東宝ミュージカルの中では長いお芝居でしたが、とても面白かったです!
(正直、円盤で観た蜷川版天保では、生で無く円盤のせいなのか、はたまた4時間のせいなのか、佐吉と浮舟の場面が終わった辺りからちょっと集中力がなくなってしまったのですが、藤田さん版天保はずっと惹きつけられて観ることが出来ました)
まじめに考察をいつか書かなきゃと思いつつ、あまりネタバレにならない程度に初日の感想を箇条書き。
★三世次のブルース、難しそうな歌なのに雰囲気ばっちり
★一生さんの三世次のしゃべり方がうわっ滑りで本当に三世次っぽい
★お文さんとお里さんのデュエット曲が好き
★時事ネタAGC
★王次(浦井さん)さすがミュージカル界の王子!華やか!
★王次の「to be or not to be」の場面はやはり面白い
★お光(ふうかちゃん)の人形のお芝居が上手い
★屋根の上の三世次可愛すぎ(命名みよにゃんこ)
★三世次、猿みたいに身体能力高い
★2幕の高橋一生(三世次)劇場がすごい
★花見の場面のラストの三世次の表情が一見の価値あり
★お光とおさちの早変わりすごい
★お里さんのラストがすごい。まばたきなし!
★浦井さんの親分姿はなんか可愛い・・・。
★第二形態(さど屋の親分)の三世次可愛すぎ
★とにかく高橋一生劇場がすごい
★一生さんはどこで息継ぎしているのか(えら呼吸説あり)
★一生さんの生脚&はだけた胸&体液付き小判
★そして安定の隊長役の木場さん
★カテコの一生さんがとにかく可愛すぎ(もじもじして袖から出ている糸をちぎる)
★衣装とメイクがとても好み
★エロはかなり抑え目になりました(比較対象、蜷川版)
★宮川先生の音楽が素晴らしい
★とにかく高橋一生劇場(何度も言う)
観た方の感想で、シェイクスピアを知らなくても楽しめた、面白かったとのことでしたので、シェイクスピアと付いても敷居を高くせず、機会がありましたら是非、お薦めです。
私としては、シェイクスピアを知らなくても楽しめるけど、知っていればいるほど面白い&とても深いお話だと思いました。
シェイクスピアの本歌取りみたいなところがあるので、知っていれば、倍、美味しい、みたいな。
最後に真面目な感想を書くと、表面的に音楽に乗って楽しめるけど、このお芝居は「二面性」(全てに備わる二面性という王次の歌や、三世次の「きれいはきたない」という歌のように)がキーになっていて、「祝祭」と「(しいたげられた者の)怒り」、洋のシェイクスピアと和の天保水滸伝、それぞれのキャラクターの持つ二面性などがテーマなのかなと思いました。深掘りして行くと色々考えさせられます。
ポスタービジュアルの三世次の背負っている十字架(キリストになぞらえられているかのような三世次)とかも気になるポイントです。
そもそも極悪人であるはずの三世次がとても無邪気に見えて可愛いし!
(と、可愛い可愛い言いすぎたせいか、初日以降三世次さんの目の隈メイクがどんどん濃くなって、可愛さも控えめになっていってしまったような)
もう少し踏み込んだ(ネタバレ)感想はまたこの次に!