★お気楽日記★

アリとキリギリスでは断然キリギリスです。 うさぎとかめなら、確実にうさぎです。 でも跳ねる趣味はありません。

イリュージョニスト観劇レポ★

またブログ放置しているうちに書かないといけないネタがたくさん…。
 
2021年1月28日(木)13:30~、日生劇場イリュージョニストを観に行ってきました♪
 
 
元々三浦春馬さんが主演されるとのことで、観に行きたいなとフライヤーも入手していたこの作品。
哀しいことになってしまい、代わりに主役のアイゼンハイムをやるのは誰になるのだろうと思っていたら、皇太子役で出演されるはずだった海宝直人さんがアイゼンハイムに、代わりに皇太子役に成河さんという配役が発表されました。
海宝さんの歌は帝劇コンサートで聴いてとっても素晴らしかったので、是非観たいとチケットを取り、観劇の日を心待ちにしていましたが、なんと出演者にコロナ陽性者が出たり色々ありまして、27日~29日の3日間だけの公演、内容もコンサート形式に変更して上演と発表されました。
 
コンサート形式って、劇中歌をマイク持って歌って、司会(狂言回し)がストーリーを説明するのかしらと、正直ちょっとテンション下がったのですが、A列センターブロックで席は良いし、ゲネプロの評判も良かったので、直前に期待値上がって観劇しました。

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結果としては、イリュージョニスト、とても良かったです!
 
 
 
<あらすじ>(HPより転載)
舞台は19世紀末、ウィーン。
栄華を極めたハプスブルク帝国の斜陽。
イリュージョニスト・アイゼンハイム(海宝直人)は、
興行主ジー濱田めぐみ)と共に世界中を巡業していた。
ウィーンでの公演中、偶然にもアイゼンハイムは幼い頃恋心を寄せ合った公爵令嬢、
ソフィ(愛希れいか)と再会する。
だが、ソフィはオーストリア皇太子レオポルド(成河)の婚約者となっていた。
傾国の危機を救うために、過激な思想に傾倒する皇太子。
ソフィはそんな皇太子の熾烈な正義感に疑念を抱いていた。
ひそかに逢瀬を重ね、変わらぬ愛を確かめ合うアイゼンハイムとソフィ。
だが、二人の密会を知った皇太子は、怒りのあまり剣を手にソフィの後を追う。
その夜、ソフィは死体となって発見される。
事件の真相を探るウール警部栗原英雄)は、様々な証言から徐々にソフィ殺害の深層に近づいて行く…。
目の前に見えているものは果たして真実か?それとも虚偽なのか?
(転載ここまで)
 
 
(以下ネタバレ感想です)
 
コンサート形式と言われましたが、ちゃんとお芝居で(歌も台詞も本公演のもの全てあったとか)言うなればセットが簡易化されて舞台転換が無くなった感じ。
舞台セットは舞台奥にオーケストラがあり、VIOLET的に(笑)椅子がいくつかあってショーの場面では観客役のキャストが椅子を移動して席にして座ったりという感じでした。
(ちなみに客席はXAを潰してXB列からでした)
上演時間が2時間足らずだったので、舞台転換が無い分コンパクト&スピーディーなお芝居になったのだと思うのですが、これ、舞台観劇よりテレビドラマ慣れしてる私にとっては、かえってすっきりして良かったです。
色々あって、予算などの都合でか?セットやお衣装にコストをかけられなかったのかもしれないけど(本物の衣装は仮縫いの前段階でストップしたそうで)、コロナ禍のミュージカルの1つの形として良いかも。(コストも上演時間も節約できて)
ただ、舞台に高さを使えないので、私の席からは舞台の前面位置に観客役のキャストさんが座られた時に、キャストさんで舞台中央の女性幽霊役の人が全く見えなくて、「どこからか女性の声がするけど誰がしゃべってるの?」って必死に探したりもしました(苦笑)。
 
全体の感想としては、まずジーガ役の濱田めぐみさんの歌がすごく迫力があり、その勢いのままアイゼンハイム役の海宝さんの歌に度肝を抜かれるという・・・。海宝さん、歌が素晴らしいとは思っていたけれど、本当にすごかったです。
イリュージョニストのミュージカルナンバー、どれも難しそうですが、キャストの皆さん、みな歌唱力が素晴らしかった。
 
そんな素晴らしい海宝さんのアイゼンハイムでしたが、海宝さんすごいなー、なんだけど、アイゼンハイムはほんと、春馬くんに似合っただろうな…。春馬くんの幻影が見える…。
歌は(こう言ったらなんだけど)海宝さんの上手さが超絶的なんだけど。アイゼンハイムは直虎の亀みある感じ(個人の感想笑)。
いや、スケコマシサイコパスな訳ではないけど、使用人の子なのに公爵令嬢と恋仲になって、再会した時は相手は皇太子の婚約者なのに「僕のこと忘れられないでしょ?写真入りロケット大事にしてるはずでしょ?」って自信満々な感じ&それに観てる方も納得できる感じが(笑)。
そりゃ春馬くんなら身分違いでも恋に落ちるし忘れられないよ!
(あまり良く知らない私が言うのも間違っているかもですが、見た感じ海宝さんの持ち味って普通の好青年で、春馬くんは浮世離れしていて、アイゼンハイムって浮世離れしたカリスマキャラだからなあ、これはもうどうしようもないよね)
 
と思ったのですが、この海宝アイゼンハイムは好青年キャラであるがゆえに、ラストのどんでん返しの騙しが効くという感想を見て、それもそうかもしれないと思いました。
 
ソフィ役の愛希さんはとても綺麗で、皇太子に反発する強さと同時に殺されてしまう女性の儚さもあって・・・・いや、ほんとに、これまた騙されましたわ・・・(笑)。

そして成河さんの皇太子、この役を海宝さんが本来やったのかと思うと、皇太子はかなり色が変わりそうな気がします。
あらすじを読んで海宝さんのイメージもあって、皇太子もソフィを愛していて嫉妬のあまり手にかけたのかなあと思っていたのですが、成河さんは皇太子をかなり冷たい嫌なヤツとして演じているので、これまたすっかりラストのどんでん返しまで騙されましたです&うっかりハッピーエンドめでたしめでたしなんじゃないかと思わされてしまう。でも実は善人に見える海宝アイゼンハイムがひどいやつで、皇太子は犠牲者(笑)。
これ、皇太子の悪役度が少ないとラストがちょっと後味悪く感じそう。(光と影がひっくり返るという、見た者を素直に信じると騙される、後味が悪く思わせる作品なのかもしれませんが)。
 
 警部さん、私はすっかりこの方を皇太子の犬と思っていたのですが、実はアイゼンハイムのファンだったのですね。(皇太子、人望無いな)
警部さんもお気の毒でした。イリュージョニスト(興行師)は性格が悪い。
 

と言う感じに、予備知識無しで見た私はすっかりラストのどんでん返しに騙されました&面白かったので、これは事前にストーリー調べずに観た方が楽しいと思います★
いつかまた再演して、完全版Ver上演できますように!
 
 
おまけ
マチネ前のランチに国際フォーラムのシェイクシャックバーガーを。

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